「Evixar」という社名、あるいは言葉ができたのは、我々がまだ「Neturo」を開発し始めたころにさかのぼります。

旧ロゴ製品名に社名の冠を付けたいということが決まり、それならばしっかりメンバーで話し合って社名を決めようと、私瀧川(given nameのイニシャルが“A”)を含めた創業メンバーのイニシャルで構成し世界中のあらゆる言語でも二つとない綴りを考えて生まれたのが「Evixar」という「造語」です。また、同時に定めた社章は、三つの鋭い三角形を組み合わせて、メンバーの弛まぬ向学心の無限性、ネットワーク技術の無限性、世界中の人々が結びついて生まれる価値の無限性をイメージしてデザインしました。

このように、創業当初、社名と社章に「独創性」と「無限性」を込めましたが、第五期を迎えて第二創業期と位置付けている今日、我々メンバー全員の脚元は以下のような想いによって常に明るく照らされているということを再確認し、今後も継続することを約束したいと思います。

研鑚 - 絶え間なく根気よく深く技術を追究する向学心、向上心、好奇心

坂本龍馬が主人公として描かれている歴史小説『竜馬がゆく』(司馬遼太郎著)が発表以来今日まで日本人に深く感銘を与え続けているのは、竜馬の好奇心とその好奇心から生まれる色々な出会いの度に成長していく姿に自分を投影でき、強く共鳴するからだと考えています。
我々Evixarメンバーも、常に知的好奇心を持って自分を磨く、新しいことにも挑戦する、昨日より今日の自分、今日より明日の自分、毎日その自己研鑽の姿勢を以って、毎日自分の成長を楽しんで、業務に取り組んでいます。

献身 - 次世代の子どもたちによりよい地球環境を約束する社会貢献

「Eco Economy」の提唱者レスター・R・ブラウン氏は『地球は先祖から受け継いだものではない、未来の子どもたちからの借り物だ』という言葉を残していますが、その言葉の意味する通り、私は何不自由なく恵まれた環境で教育を受け、多様な価値観が認められる社会で育ったことに日々感謝しています。
そして、我々Evixarメンバーも、次世代のどんな子どもたちにも、我々が育ったような、均等に機会がありそれに応える充実した社会を維持するための貢献を約束します。

忠恕 - 自他区別のない思いやりとまごころをもって常に行動する

この言葉は孔子が記した論語にルーツがあり、忠は「まごころ」、恕は「思いやり」と解釈されます。
私は学生時代に恩師である故左近弘治先生からこの言葉を初めてお聞きした際には、ほとんど意味が分かりませんでしたが、今では自他区別ない素直な心構えで、物事に接することだと考えています。自分のことのように相手に接する、これはお客様と接するうえでもメンバー間で接するうえでも大事な心がけだと考えます。本気でぶつかることができ、本気でぶつかっても関係が壊れないのは、まごころや思いやりから発せられた行動であるからです。
そして、私自身「Evixar」というメンバーの集合体、組織に対しても、常に忠恕という姿勢を誓いたいと思います。

人と人

最後に、リモートコントロールというネットワーク技術から端を発したEvixarであればこそ、製品やサービスを考えるうえで、この言葉をメンバー間で常に意識し、大切にしたいと考えています。

 

平成20年6月
瀧川 淳